清浄度維持の基本と対策

目次

オイルは機械にとっての「血液」とも言えるほど重要です。汚れたままのオイルは機械を摩耗・劣化させ、突然の故障や製造ライン停止につながる恐れも。
オイルの清浄度を高く保つことは、機械の寿命・設備トラブルの予防に関わっています。

本記事では、オイルの清浄度の測定方法、コンタミネーションの原因と対策、潤滑油メンテナンスの基本をまとめました。

オイル清浄度の測定方法
(油種別の注意点)

オイルの清浄度は、特定の大きさ以上の粒子がどれだけ入っているかに影響を受けます。
粒子の大きさや数はISOやNASの規格に基づいて、汚れの総量を重さで見る「質量汚染濃度法」と粒子サイズごとに数える「粒子計数法」などで測定。
以下の記事では、清浄度測定の規格や方法の違い、油種別の注意点などを解説しています。

オイル清浄度の測定方法とは?

オイルコンタミネーションの
原因と対策方法

オイルコンタミネーション(コンタミ)とは金属粉や水分、スラッジ(泥状の汚れ)などの異物を指し、オイルが汚れる原因の一つです。
コンタミが混入することで、ポンプやバルブの摩耗・劣化が起こり、機械の故障や製造ラインの停止につながります。
以下の記事でコンタミが発生する原因と対策をまとめました。

オイルコンタミネーションの
原因と対策

潤滑油メンテナンスの基本

潤滑油は使用しているうちに汚れや水分が混ざったり、酸化で性能が落ちたりするため、メンテナンスが必要です。
量だけでなく、色やコンタミの有無をチェックし、保管場所は直射日光を避けつつ周辺を清潔に維持しましょう。
以下の記事では、潤滑油の種類や劣化の仕組み、清浄度を保つためのメンテナンス方法を紹介します。

潤滑油メンテナンスの基本

オイルの粒子を測定するには?

オイルの汚れは、目に見えない微細なものであっても機械の寿命を縮め、予期せぬライン停止を招く恐れがあります。
「まだ動いているから大丈夫」「見た目は汚れていない」という感覚的な判断だけに頼るのはリスクがあるもの。
目に見えない汚れを把握するには、「オイルパーティクルカウンタ」という測定機器が必要です。

当メディアでは、現場向けのオイルパーティクルカウンタを製品ごとの強み・事例つきで解説しています。
オイルパーティクルカウンタは製品によって対応できる粒径範囲や測定方式、インライン・ポータブルなどの仕様が異なるため、設備や用途に合ったモデルを選ぶことが重要。
以下の記事では、設備状態のモニタリング・巡回点検・原因分析の用途別で紹介していますので、チェックしてみてください。

用途別
オイルパーティクルカウンタ
おすすめ3選
設備状態モニタリング
変化を連続的に
捉えたいなら
PI-1000(東陽テクニカ)
東陽テクニカ公式サイト
※画像引用元:東陽テクニカ公式サイト(https://www.toyo.co.jp/lp/las/)
状態変化をトレンドで
捉えられる計測方式

配管に据え付けてデータを自動取得する方式により、抜き取り式では捉えにくい摩耗粉の傾向的変化を計測。設備状態を点ではなく傾向で把握可能。

設備固有の摩耗特性に合った
粒度で最適化

装置ごとに異なる摩耗粒子のサイズに合わせて測定レンジを8つ設定可能。固定粒度では見逃してしまう変動も検知し、状態監視の精度が安定する。

遠隔でチェックしながら
自動でログ蓄積

PCから遠隔で状態変化の傾向を確認でき、夜間や遠隔設備でも見落としにくい。履歴はLAN経由で自動的に蓄積され、現場での記録作業を省ける。

計測方式 光遮蔽法
検出粒子径範囲 5~150µm
1回の計測液量 約20ml
計測可能周囲温度 RT(室温)~60℃
外形寸法 高さ290(+脚15)×幅285×奥行390(mm)
重量 約22kg
巡回点検
清浄度をその場で
判定したいなら
Icount LaserCM(Parker)
Parker公式サイト
※画像引用元:Parker公式サイト(https://ph.parker.com/jp/ja/product-list/icount-lasercm-portable-particle-counter)
現場のどこでも使えるポータブル式

電源不要のバッテリー駆動で、成形機の裏や建機ヤードなど、電源が取りにくい場所でもそのまま測定できる。

ISO/NAS表示で
2分後には結果が出る

測定後わずか2分でISO4406/NAS/AS4059の清浄度コードを表示するため、その場で結果が分かる。点検の流れを止めずに作業が完了する。

複数の油種を1台で計測可能

鉱油・燃料・Skydrolまで対応するため、油種が混在する現場でも使い回せる。台数を増やさずに済むためコスト効率が良い。

計測方式 光遮蔽法
検出粒子径範囲 -
1回の計測液量 -
計測可能周囲温度 -
外形寸法 高さ:277mm/長さ:240mm/幅:158mm
重量 8kg
原因分析
不良原因や摩耗の種類まで
突き止めたいなら
LaserNet 200(Spectro Scientific)
Spectro Scientific公式サイト
※画像引用元:Spectro Scientific公式サイト(https://www.spectrosci.com/product/lasernet-200-series)
4µm級まで検出し、
品質判断の見落としを防ぐ

4µm級の微小粒子まで安定して検出できるため、評価データの精度が上がり、品質保証の確度が高まる。

粒子の形まで見え
原因特定が早い

粒子を画像で取り込み、形状から摩擦・切削・疲労などの摩耗の種類を自動分類。発生メカニズムを特定し、再発防止の根拠づくりがしやすい。

監査対応の証跡をまとめて出力

清浄度コード(ISO/NAS)、粒子画像、形状分類の結果をレポートで出力。必要な証跡がそろった状態で提出できるため、監査や顧客説明の準備が短縮される。

計測方式 直接イメージング(CCDカメラ+レーザー照射)
検出粒子径範囲 4µm~100µm
1回の計測液量 数mL
計測可能周囲温度 -
外形寸法 -
重量 -
用途別オイルパーティクルカウンタ おすすめ3選
用途別
オイルパーティクルカウンタ
おすすめ3選