オイルパーティクルカウンタのレンタルを行っている会社

目次

潤滑油や作動油の清浄度管理を始めたいものの、高額な機器をいきなり購入することに不安を感じる設備保全、生産技術、品質保証担当者に向けた記事です。購入前に実機をレンタルまたはデモ利用できる会社を紹介します。

自社の運用に適した機種や条件を見極め、導入後のミスマッチを防ぐための判断材料としてお役立てください。

オイルパーティクルカウンタの
レンタルとは

オイルパーティクルカウンタは、油中に含まれる摩耗粉やコンタミネーション(汚染物質)を粒径ごとに計数し、製品によってはISO4406やNAS1638といった清浄度コードで数値化することもできる計測器です。メーカー直営や計測器レンタル専門会社を通じて、一定期間実機を借りられます。

現場で使用するオイルの粘度、添加剤の種類、圧力条件、周囲環境に対し、機器が適切に動作するかを確認できる点はレンタルのメリットです。実際の設備に接続してサンプリング手順や測定サイクルを体験することで、カタログスペックだけでは見えない運用課題が明らかになります。

必要以上に高価な機種を選ぶリスクや、逆に性能不足で管理できないといった失敗を回避可能です。

レンタルもしくはデモ機の貸出を
行なっている会社

レンタルやデモ機の貸出を案内している製品のうち、油圧システム内に取り付けられる据え置き型(インライン方式)と、現場に持ち運べるポータブル型を紹介します。

東陽テクニカ

レンタルできる製品

東陽テクニカのPI-1000 製品画像
引用元:東陽テクニカ公式HP
https://www.toyo.co.jp/lp/las/

油中粒子計測器「PI-1000」は、油中粒子計測器「PI-1000」は、設備に取り付けて常時監視できる据え置き型のパーティクルカウンタです。レーザー光遮蔽法を用いて、潤滑油中の5〜150µmの粒子を、8つの測定レンジで計測できます。

脱泡装置とオイルポンプを内蔵しており、気泡の影響を抑えつつ長時間の無人連続計測が可能です。摩耗粉の量やサイズ変化から設備の異常兆候を早期に把握できれば、焼付きや重大故障が発生する前にオイル交換や部品交換を行えます。設備停止リスクの低減と保守コスト削減に寄与するでしょう。

主な用途には、エンジン、ギアボックスの潤滑油監視や、洋上風力発電設備、水門など遠隔地の状態監視が挙げられます。オンライン分析で異常の兆候を捉えられる点が強みです。

レンタルの内容

PI-1000は、別途費用にて1か月のレンタル利用が可能。期間の延長可否や詳細な条件については問い合わせが必要です。レンタルは有償で、見積もり依頼やフォームからの個別相談を経て手続きが進みます。

費用には機器本体に加え、輸送費や設置支援、オプション機器の構成などが影響するため、個別見積もりが必要。1か月程度の評価試験を想定している場合や、長期運用を見据えた導入前の実力確認に適したサービスです。

インテクノス・ジャパン

レンタルできる製品

インテクノス・ジャパンの製品画像
引用元:インテクノス・ジャパン公式HP
https://www.intechno.co.jp/products/liquid-particle/lcm30/

インテクノス・ジャパンでは、オイルパーティクルカウンタ「LCM20」シリーズ(LCM20.S/LCM20.E/LCM20.A)を対象としたレンタルサービスが提供しています。
シリーズ全体として軽量で取り回しが良く、現場へ持ち運んで90秒で測定できるポータブル型である点が特徴です。

本シリーズは光遮蔽式自動粒子計数法を採用しており、ISO4406やNAS1638などの規格に基づいて、4/6/14µm といった粒径区分で清浄度を表示します。流速オートコントローラーやマスキングセルを備えているため、高粘度オイルや比較的大きな粒子を含む油でも安定した測定が可能

レンタルを活用することで、現場で分析室レベルの測定を行い、油の汚染度や摩耗状態を自社内で即座に把握できます。ISO 準拠の汚染度コードによる評価は、客先や監査部門、品質保証部門への説明資料としても活用しやすい点が特徴です。

なお、インライン方式で使用するか、オフライン方式(ボトル測定)で使用するかによって、ボトルサンプラーやスロットルバルブなど必要なアクセサリが異なります。レンタル申し込み時には、測定方式も含めてあわせて相談するとスムーズでしょう。

レンタルの内容

パーティクルカウンタや鉄粉濃度計などの監視機器を試したい場合や、一時的に使用したいニーズに向けたレンタルサービスです。既に機器を保有しているユーザーが、一時的に台数を増やしたい場合にも活用できます。

期間は機種により異なりますが、最短1週間から対応可能です。価格の詳細はサポートセンターへの問い合わせとなります。初めてレンタルする場合は有償で操作説明員の派遣を受けられるため、操作に不安がある場合でも導入のハードルを下げられるでしょう。

ISOトレーサビリティ付き(※測定器の校正が国際規格に紐づいており、測定値に公式な根拠がある状態)で、レンタル機器で得た清浄度データも対外的な証明に使用できる点が特徴です。短期の清浄度監査や設備立ち上げ時のスポット測定、固定資産化を避けたい企業に向いています。

レンタル前にメーカーの特徴を
把握しよう

レンタルやデモ機の申し込みを行う前に、まずは複数メーカーのラインナップを一覧して比較することをおすすめします。

メーカーごとに測定原理(光遮蔽方式や画像解析方式など)、対応規格、インライン向きかポータブル向きか、対応できる油種や粘度レンジは異なるもの。全体像を知った上で候補を絞り込む方が、機種選定は効率的です。

当メディアでは用途別におすすめのオイルパーティクルカウンタを紹介。どの機種が自社に合いそうかを素早く判断できます。レンタル候補を検討する前に、一度下記の記事を確認してみてください。

用途別オイルパーティクルカウンタ おすすめ3選
用途別
オイルパーティクルカウンタ
おすすめ3選
用途別
オイルパーティクルカウンタ
おすすめ3選
設備状態モニタリング
変化を連続的に
捉えたいなら
PI-1000(東陽テクニカ)
東陽テクニカ公式サイト
※画像引用元:東陽テクニカ公式サイト(https://www.toyo.co.jp/lp/las/)
状態変化をトレンドで
捉えられる計測方式

配管に据え付けてデータを自動取得する方式により、抜き取り式では捉えにくい摩耗粉の傾向的変化を計測。設備状態を点ではなく傾向で把握可能。

設備固有の摩耗特性に合った
粒度で最適化

装置ごとに異なる摩耗粒子のサイズに合わせて測定レンジを8つ設定可能。固定粒度では見逃してしまう変動も検知し、状態監視の精度が安定する。

遠隔でチェックしながら
自動でログ蓄積

PCから遠隔で状態変化の傾向を確認でき、夜間や遠隔設備でも見落としにくい。履歴はLAN経由で自動的に蓄積され、現場での記録作業を省ける。

計測方式 光遮蔽法
検出粒子径範囲 5~150µm
1回の計測液量 約20ml
計測可能周囲温度 RT(室温)~60℃
外形寸法 高さ290(+脚15)×幅285×奥行390(mm)
重量 約22kg
巡回点検
清浄度をその場で
判定したいなら
Icount LaserCM(Parker)
Parker公式サイト
※画像引用元:Parker公式サイト(https://ph.parker.com/jp/ja/product-list/icount-lasercm-portable-particle-counter)
現場のどこでも使えるポータブル式

電源不要のバッテリー駆動で、成形機の裏や建機ヤードなど、電源が取りにくい場所でもそのまま測定できる。

ISO/NAS表示で
2分後には結果が出る

測定後わずか2分でISO4406/NAS/AS4059の清浄度コードを表示するため、その場で結果が分かる。点検の流れを止めずに作業が完了する。

複数の油種を1台で計測可能

鉱油・燃料・Skydrolまで対応するため、油種が混在する現場でも使い回せる。台数を増やさずに済むためコスト効率が良い。

計測方式 光遮蔽法
検出粒子径範囲 -
1回の計測液量 -
計測可能周囲温度 -
外形寸法 高さ:277mm/長さ:240mm/幅:158mm
重量 8kg
原因分析
不良原因や摩耗の種類まで
突き止めたいなら
LaserNet 200(Spectro Scientific)
Spectro Scientific公式サイト
※画像引用元:Spectro Scientific公式サイト(https://www.spectrosci.com/product/lasernet-200-series)
4µm級まで検出し、
品質判断の見落としを防ぐ

4µm級の微小粒子まで安定して検出できるため、評価データの精度が上がり、品質保証の確度が高まる。

粒子の形まで見え
原因特定が早い

粒子を画像で取り込み、形状から摩擦・切削・疲労などの摩耗の種類を自動分類。発生メカニズムを特定し、再発防止の根拠づくりがしやすい。

監査対応の証跡をまとめて出力

清浄度コード(ISO/NAS)、粒子画像、形状分類の結果をレポートで出力。必要な証跡がそろった状態で提出できるため、監査や顧客説明の準備が短縮される。

計測方式 直接イメージング(CCDカメラ+レーザー照射)
検出粒子径範囲 4µm~100µm
1回の計測液量 数mL
計測可能周囲温度 -
外形寸法 -
重量 -