
チヒロが取り扱うオンライン型「PC9001-3-2」とポータブル型「FS9V2・FS9V3」について紹介します。
目に見えない油中の汚染粒子を数値化し、設備トラブルの予防や品質保証の強化に貢献するオイルパーティクルカウンタです。
実際の現場でどのように役立つのか、特徴や活用例を整理しました。
配管ラインに直接組み込み、稼働中の油の状態を連続監視するのが「PC9001-3-2」です。レーザー光遮断方式を採用し、油中を流れる4μmから100μm以上の粒子を自動で計測します。
ISO 4406やNAS等級、SAEなど、油の汚れ具合を段階的に表す国際規格に対応しており、社内基準や顧客要求に基づいた厳格な管理が可能です。
常時モニタリングを行うため、異常の兆候を早期に捉えられるのがメリット。フィルタの目詰まりやポンプ摩耗による汚染レベルの上昇をトラブル発生前に検知でき、計画外の設備停止を防ぎやすくなります。
流量50~500mL/分、粘度2~450cSt程度の油に対応し、一般的な作動油や潤滑油の監視に広く利用可能です。
PLCや監視システムへデータを送ることで、点検工数の削減と監視の自動化を実現します。24時間稼働する油圧設備やタービンなど、停止コストが高い現場で重宝されるモデルです。
「FS9V2」と「FS9V3」は、現場へ携行してその場で測定を完結させるポータブル型です。
堅牢なケースに測定部とポンプを内蔵しており、FS9V2はサンプリングボトル測定に加え、高圧アダプタ経由で配管からのオンライン測定にも対応しています。FS9V3は主にサンプリング油の解析用途のポータブル機です。
FS9V2はレーザー光遮断方式を採用し、軽量かつ操作性に優れた標準モデルです。一方、FS9V3はAI搭載のデジタル画像解析方式を採用しています。
粒子の数だけでなく、疲労摩耗、切断摩耗、繊維といった粒子の形状や種類まで識別可能です。気泡や水滴をカウントから除外できるため、より実態に近い汚染状況を把握できます。
常設機を設置しにくい建設機械や遠隔地設備の巡回点検において、これらのポータブル機は大きな威力を発揮します。
製鉄所や自動車工場、発電所、建設現場などへの利用を前提に設計されています。
油圧バルブの固着やタービンの軸受損傷といったトラブルは、油の汚れが主因となるケースが少なくありません。定期的に清浄度をチェックし、予兆を捉える運用が不可欠です。
常設監視とスポット診断を組み合わせた具体的な活用イメージを見ていきます。
製鉄所や発電プラントのように、大型の油圧ユニットとタービン設備が混在する現場での導入イメージです。
運転中の汚染状況がブラックボックス化し、異常に気づくのはフィルタ差圧警報が鳴った後や異音発生時となって、手遅れになってしまうケースもありえます。
改善策として、特に重要な油圧ラインにはインライン方式のPC9001-3-2の常設が有効です。ISOコードの推移を常時監視し、異常値を検知した瞬間にアラームを発報するよう体制を構築します。
一方で、補機や予備系統、屋外の建設機械にはポータブル型のFS9V2を用いて定期巡回を実施。計画外の設備停止は減少し、オイル交換も適切なタイミングで実施できるようになるでしょう。

| 計測方法 | レーザー光遮断式 自動粒子計数法 |
|---|---|
| 検出粒子径 | 4, 6, 14, 21, 38, 50, 70, ≧100μm |
| 計測液量 | 50~500mL/分 (検定流量@50mL/分) |
| 対応粘度 | 2~450cSt |
| 外形寸法 | 記載なし |
| 重量 | 記載なし |

| 計測方法 | レーザー光遮断式 自動粒子計数法 |
|---|---|
| 検出粒子径 | 4, 6, 14, 21μm(ISOコードに対応)※詳細はメーカー要確認 |
| 計測液量 | 記載なし |
| 対応粘度 | 1~320cSt |
| 外形寸法 | 高さ170 × 幅411 × 奥行322 (mm) |
| 重量 | 約6.85kg |

| 計測方法 | AI・高解像度デジタル画像解析方式 |
|---|---|
| 検出粒子径 | 4, 6, 14, 21, 38, 70, >100μm |
| 計測液量 | 記載なし |
| 対応粘度 | 記載なし |
| 外形寸法 | 記載なし |
| 重量 | 記載なし |
サポート体制やデモ機については公式HPに記載がありませんでした。
現場の課題に合わせてモデルを選択できるのが特徴です。24時間稼働の重要設備にはオンライン型のPC9001-3-2を設置し、突発的なトラブルを防ぐ運用が適しています。
複数拠点の巡回や現場での即時判断が必要な場合は、ポータブル型のFS9V2が機動力を発揮。粒子の種類を特定し、汚染の根本原因まで掘り下げたい場合には、AI画像解析を搭載したFS9V3が有効です。
油の清浄度管理は、設備の寿命を延ばすだけでなく、品質保証の観点からも重要性が増しています。用途に合わせた機種選定により、保全コストの最適化と信頼性の向上が実現可能です。
当メディアでは、設備の状態モニタリング、巡回点検、原因分析など用途別におすすめのオイルパーティクルカウンタを紹介しています。各製品の違いを見比べて、自社に合う製品を選ぶ参考としてください。
| 会社名 | 株式会社チヒロ |
|---|---|
| 所在地 | 東京都杉並区和泉3-25-1 |
| 電話番号 | 03-6304-7761 |
| URL | https://www.chi-hiro.co.jp/ |

配管に据え付けてデータを自動取得する方式により、抜き取り式では捉えにくい摩耗粉の傾向的変化を計測。設備状態を点ではなく傾向で把握可能。
装置ごとに異なる摩耗粒子のサイズに合わせて測定レンジを8つ設定可能。固定粒度では見逃してしまう変動も検知し、状態監視の精度が安定する。
PCから遠隔で状態変化の傾向を確認でき、夜間や遠隔設備でも見落としにくい。履歴はLAN経由で自動的に蓄積され、現場での記録作業を省ける。
| 計測方式 | 光遮蔽法 |
|---|---|
| 検出粒子径範囲 | 5~150µm |
| 1回の計測液量 | 約20ml |
| 計測可能周囲温度 | RT(室温)~60℃ |
| 外形寸法 | 高さ290(+脚15)×幅285×奥行390(mm) |
| 重量 | 約22kg |

電源不要のバッテリー駆動で、成形機の裏や建機ヤードなど、電源が取りにくい場所でもそのまま測定できる。
測定後わずか2分でISO4406/NAS/AS4059の清浄度コードを表示するため、その場で結果が分かる。点検の流れを止めずに作業が完了する。
鉱油・燃料・Skydrolまで対応するため、油種が混在する現場でも使い回せる。台数を増やさずに済むためコスト効率が良い。
| 計測方式 | 光遮蔽法 |
|---|---|
| 検出粒子径範囲 | - |
| 1回の計測液量 | - |
| 計測可能周囲温度 | - |
| 外形寸法 | 高さ:277mm/長さ:240mm/幅:158mm |
| 重量 | 8kg |

4µm級の微小粒子まで安定して検出できるため、評価データの精度が上がり、品質保証の確度が高まる。
粒子を画像で取り込み、形状から摩擦・切削・疲労などの摩耗の種類を自動分類。発生メカニズムを特定し、再発防止の根拠づくりがしやすい。
清浄度コード(ISO/NAS)、粒子画像、形状分類の結果をレポートで出力。必要な証跡がそろった状態で提出できるため、監査や顧客説明の準備が短縮される。
| 計測方式 | 直接イメージング(CCDカメラ+レーザー照射) |
|---|---|
| 検出粒子径範囲 | 4µm~100µm |
| 1回の計測液量 | 数mL |
| 計測可能周囲温度 | - |
| 外形寸法 | - |
| 重量 | - |